1 苦痛の程度
2 財産状態
3 生活状態
4 職業・社会的地位
5 年齢
6 過失、加害者の故意・過失・動機
主として苦痛を受けた側の事情が考慮されますが、判例では離婚原因について責任ある側の事情も考慮されるとなっています。
離婚裁判になると、結局は裁判官の自由裁量によって決定するところが大きく,ケースバイケースとしか言いようがありません。
古いデータになりますが,平成10年の家裁における統計データで、離婚が成立した夫婦について慰謝料・財産分与を示したものです。
【年数別平均額】
1年未満 ‥140.7万円
1年以上5年未満 ‥199.9万円
5年以上10年未満 ‥304.3万円
10年以上15年未満‥438.0万円
15年以上20年未満‥534.9万円
20年以上 ‥699.1万円
ただし、上記の金額は財産分与的な意味合いが含まれていたりするなど、個別の事情により金額が大きく前後していることもあります。
また、古い資料であり時代の変化とともに金額も変わりつつあります。
上記の数字はあくまで目安とし、それぞれの事案において諸事情を考慮したうえで交渉するべきです。
個々の事案における具体的な金額について、早めに弁護士に相談して自ら把握し、そのうえで離婚手続を進めることをお勧めします。